黒い羽でひらひら、まるで蝶?
鉄漿(おはぐろ)とんぼです。
正式名はカワトンボ科のハグロトンボ。写真は♂で、羽は漆黒で胴体は金属光沢に輝きます。♀はいくらか大型ですが、羽は黒っぽい茶色なので区別がつきます。
沼などの水辺や湿った藪などを好んで生息し、飛び方はトンボらしい直線的で素早いものではなく、ひらひらと蝶のように優雅です。
名前の由来の『鉄漿』は平安貴族が、鉄片を酢につけてできた液体で、歯を黒く染めた風習が有名ですが、江戸期には既婚女性の風俗になりました。生娘(おぼこ)ではないことが一目でわかり、便利?だったかも(笑)。
鉄漿は『カネ』とも読み、「カネつけをする」は、鉄漿で歯を染めることです。
(昭島市拝島町5丁目啓明学園内)